意外と多い美容室の種類と経営形態

今は全国に美容室は24万あると言われています。
コンビニや信号機の数よりも多いです。
その分、様々な形での営業スタイルや経営がありますが、
今回は1つ1つのスタイルを詳しく紹介していきたいと思います。

小規模美容室

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こちらは地域密着型やオーナーさん1人だけでされているサロンになります。
人数も1〜3人と少ない人数で営業しておられる形態です。

1日にこなせるお客様の数も限られてきますので売り上げも突き抜けた数字に上がる事もありません。
ですが、お客様との距離感や親密度というのは数をこなすサロンに比べて深いモノになります。

アシスタントの方もオーナーさんや先輩から目が届きやすい為、レッスンなどでは進行状況や過程が把握されているので、
しっかりと教えてもらえる環境が多いでしょう。

個人経営されている方が多い為、社会保険や福利厚生といった待遇はほとんどのないものと思っておいた方が良いでしょう。

中規模美容室

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こちらは地域密着型や都心部にも多く、
今の美容室における割合の大多数がこの形態ではないでしょうか?

人数も4人から10名前後でサロンによっては、いくつかの役職(副店長、チーフ、トップスタイリスト、アシスタントリーダー)などが設けられております。

レッスンは決められた曜日の営業前後の時間でスタイリスト、アシスタントの全員でやり、査定のテストや進行状況などを共有したりしています。

お客様のニーズが高いサロンも多く、
競争率の激しい規模の美容室なので某大手広告媒体による価格帯での値下げ合戦が続いており、損益分岐点に到達するまでに非常に厳しい数字を負って行かなければ経営も成り立たない為、
廃業率が高いのもこの業態になります。

最近では求職者が中規模美容室に求める事は待遇です。

社会保険完備、完全週休2日、有給休暇、賞与

この4点が求められてくるのですが、提示する事により莫大なコストがかかり経営が成り立たない為、全ての待遇を受けられる事は少ないでしょう。

大規模美容室

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こちらは15名以上のスタッフの方で営業されており、都心部に構えるケースが割合では多いです。

役職や係も細かく振り分けられており、しっかりと組織化がされております。

雑誌、コレクションに参加しているサロンも多く同じ業界内では最先端を走っていて華やかに感じられ、学生の就職活動でも何百枚と履歴書が届くサロンもあります。

教育カリキュラムなどもしっかりと組まれておりゼロからスタートするアシスタントもスタイリストデビューする頃には技術においては申し分なしでしょう。

しかしながらデビューまでの期間は他の形態に比べて長く、3年以上はかかるでしょう。
長い方だと6〜8年のアシスタント期間を経てスタイリストデビューされる方もおられます。

お客様の単価も高いサロンが多く内装も豪華な作りになっていたりします。

お店も忙しく、1人のお客様を全て担当する事は珍しく、分業制になっています。

シャンプー、カラー、パーマ、ブローを各係にわけてアシスタントが施術。
カットとスタイリングはスタイリストがするといった流れで仕上げていくので、お客様との距離感も小規模美容室と違った感じにはなります。

しかしながら離職率は非常に高く、学生の頃に抱いていた華やかでカッコいい美容師とは程遠く現実を知った子は
入社るまでは勝手に妄想を抱いて
このサロンにいる俺カッコいいと思い、そんな意味のわからないステータスだけを求めて入ったものの
待っているのはタオルたたみと掃き掃除のみ。
そして鬼のシャンプーレッスン。
“こんなはずじゃなかった!”と喚き散らすミーハーな新卒者や中途採用の子がいるのも現状です。

サロン側もそういった事を想定してあらかじめ採用枠を多く設定しています。

会社組織として成り立っているので
待遇であったり福利厚生は整っている所がほとんどでしょう。

ですが、給料面は薄給なサロンが多いです。

規模が大きい為、一般的な会社員のような給料を渡すと一瞬で経営が難しくなります。

唯一給料が潤っているのはその店の中でトップクラスの指名売り上げを叩いてるスタイリストくらいでしょう。

稼ぐ額もサラリーマンの何倍も稼ぐ方もおられるので夢はありますね。

業務委託美容師

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これは完全にスタイリストオンリーのサロンになります。
担当者が1〜10まで付きっきりで施術を行ってくれます。

最近はこのスタイルの美容室が急激に増え、上記であげたサロンのスタイリストがバンバン移動して活躍されています。

何故こんなに人気かと言うとスタイリストは完全歩合制で技術売上の40%〜多い所だと60%近く自分の手元に残るのでやった分だけ還元されるというシステムで今までの給料の倍になった方もゴロゴロおられます。

料金体制はカットで1500円〜2500円で
カット+カラーが3000円代だったりとかなりの格安なのでお客様も耐えず来店し潤っているように思えますが、

スタイリストも低単価の為、数をこなさないと自分の給料があがらないので
例えばカットが1500円の40%もらえるシステムだと(業務委託なのでサロン側に60%納めるという表記が正しいですが割愛します)
600円になるので1時間かかると時給600円の計算になってしまいます。
これでは8時間勤めたら日給4800円なのでヤル気が起きませんよね。

なので如何に早くこなし、トリートメント等を追加して単価を上げていくのが稼ぐ重要なポイントになってきます。

早くこなして十分な技術を提供出来ずに
お客様からのクレームが多いのも現状です。

格安料金なので扱っているカラー剤などもランクでいくと1番下くらいのやすいモノになります。

こちらのサロンに勤める際も技術テストを合格した人のみ勤務出来るとかではなく、自己申告になるので一度もスタイリスト経験のない方がハッタリをかまして勤務している所もあります。

今後独立を視野に入れた方が資金貯めとして勤めている事も多くそういった方にはメリットがあるかもしれません。

ですが、業務委託なので雇用保険、社会保険、交通費などは全て自己負担となります。
サロンによっては使う備品(ドライヤー、アイロンなど)も自分で用意しなければならない所もあります。

格安美容室

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こちらはカット1000円代でカラーやパーマも業務委託美容室と同様に安い料金体制になっております。

しかしながら、業界の売上の大半を占めているのがこの形態です。

ショッピングモールや駅の構内や商店街など人を集まりやすい所に出店をし、少ない利益ですが店舗数は何百店舗と構えている会社で売上だけでいくと業界トップクラスになります。

客層はファミリー層や高齢者が多く、流行りのヘアスタイルにしたい方などは敬遠しがちなサロンです。

お店の作りもオシャレなお店と比べると結構シンプルな作りになっております。

給料は他の形態の美容室に比べると非常に良く、社会保険や福利厚生もしっかりされているので一般的なサラリーマンのように安定して稼ぐ事が可能でしょう。

働いている方は基本的に30代〜が多く
子供のおられるパートさんも多く働いておられます。

夢をもってバリバリ働きたい学生が求職するサロンではなく、一通り美容師経験をされて安定を求められる方や、若い時に美容師を寿退社し新たに復帰される方にはピッタリな職場なのではないでしょうか?

まとめ

ざっと5つの経営形態を紹介させて頂きました。
この5つのなかでさらに細分化されているのでまた機会があればご紹介させて頂きます。
現在は美容師の求める環境が昔と比べて幅が広くなってきていますので、
自分の時間はいらずにバリバリ美容師として働きたい方や
逆に自分の時間は余裕を持って確保した上で働きたい方や
むちゃくちゃ稼ぎたい方、安定したい方などニーズに合わせて就職活動が出来るのも魅力の1つではないでしょうか?