美容室の数は約24万件
その件数以上に美容師はいるはずですが、ウチの店には全く面接も来ないし人が来ない。
そう頭を悩ませているオーナーさんや採用担当者さんは少なくありません。
また、人に困っていないし求人がかかりすぎて採用を断っているサロンもある中なぜこのような現象になるのでしょうか?
人が来るサロン、求人が全くかからないサロンの違いを今回は説明させていただきます。
給与面・条件面

むしろそれより稼げるサロンもある。

給与面は誰もが一番重要するポイントです。
額面が高いことに超したことはありませんが、お店の経済状況に合わせつつ今の相場に少しでも近づけることが大切。
その次に福利厚生の部分も見られるところになりますので、下記で詳しく説明していきます。
社会保険完備

社会保険完備の所に絶対行きなさい!
って言われた!

今の美容学生は学校教育で就活中に
絶対に社会保険に加入さているサロンに就職しなさい
何もわからない学生さんは言われるがままに社会保険完備のサロンの中から選んでいく流れになります。
この時点で社会保険に加入していないサロンは候補から自動的に外れてしまいます。
こればかりは経営方針によるものなので一概には言えませんね。

厚生年金も僕たちのときは貰えるかわからへんねん

国民年は金融庁が「払える保証はできません!」と発表をしておりましたが、厚生年金も30年後はもらえるかわからない部分。
とはいえ求職者が社会保険を求める人が多い中で加入をしていないサロンは別の形で興味をもって貰えるように施策を練らないといけませんね。
給料
地域によって給料の相場も変わってきますが、全国的な平均はコチラです
- アシスタント…月給16〜19万円
- スタイリスト…月給23〜28万円
昔に比べるとかなり給与水準が上がっていますね。

求人サイトに掲載しているけど一切問い合わせがない場合は一度、掲載している媒体で他のサロンの情報を見てみましょう。
自分のサイトが周りに比べて低い場合は見直しも考えましょう。
休日

やる気=休みはいらない
これはもう古い考えになるんちゃうかな?

昔の話ばかりで申し訳ないですが、当時は月4〜6日休みのサロンが多かった中で今は完全週休2日が主流になりつつあります。
- 定休日(月火)
- 定休日(月)+4日
- シフト制 8日
月に8回休めるサロンに求職者が殺到するのも事実。
経営面を考えて休みを増やすのも難しい部分はあると思いますが、月4〜6日休みで求人を獲得するのは非常に難しい時代です。
この休日の部分に関して少ない場合は本当に検討をオススメします。
立地

駅から近い所がいいなぁ〜
他でカバーできれば大丈夫

やはり駅からバスで毎日通わないといけないサロンは人が集まりにくいのは事実です。
とはいえ、都会や中心部はそもそもサロンが集中しているので比較対象が多すぎます。
どの立地に関しても良し悪しがありますが、求人情報を大きく見た中で立地がもたらす影響はやや少なく感じます。
それ以外に重要なのが、車通勤が主になってくるサロンは駐車場が無料なのか有料なのか。
交通費は支給されるのか。
そういった部分が最終的に決め手になることもあります。
シャンプー台

それ以外でも重要視する部分があるやで

新卒の人はサイドシャンプーだろうがバックシャンプーだろうがこれから習得する技術なのでそこまでこだわりがある部分ではないでしょう。
既にシャンプーの技術を持っている人は自分の得意とする方を選ぶのでサロン側でシャンプー台を変えてまで合わしにいく必要もないです。
ただ、これから開業を考えている人におすすめするのが「フルフラットのシャンプー台」
サイドもバックもできるし、座りながらのシャンプーも可能なので腰痛持ちの方にも優しい設計になっております。
私もYUMEシャンと言われるシャンプー台を使っておりますが非常に楽で腰も痛くなりません。
そのような悩みを持っている方にとってシャンプー台がフルフラットなのはプラスポイントになるのは間違いありません。
営業時間・拘束時間



労働時間・拘束時間が長いのは改善されつつあります!
誰もが知る1000円カットの「QBハウス」は8時間労働+超過分は残業代支給とホワイト企業さながらの勤務体系です。
ここまで実現するのは実際問題難しいですが、朝から夜中まで働かせるサロンは非常に少なくなってきています。
拘束時間10時間前後
こちらが最近でも平均的な労働時間になります。
現状でそれ以上の労働を強いているサロンは改善しましょう。
もちろん自ら進んで営業前後にレッスンをしているスタッフを止める必要はありませんが、半強制的に行っている場合はスタッフが離れるきっかけにもなりますし、人が集まりにくくなる種にもなります。
出勤扱いで丸一日レッスン日を設けている
おわりに
少子化といわれていますが、美容師を目指す若い方が急激に減ってきているのはここ数年の話しです。
年々美容室の数は増え続けいるのに美容師の数は減り続ける・・・
これからはずっと「売り手市場(就活側が優位な状況)」が続きます。
お客様の奪い合いも去ることながら、優秀な人材獲得への戦略もしっかり計画をしていかないとサロンの存続に関わる事項になりそうですね。
良い条件だけを提示するだけが全てではありませんが、時代のニーズに合わせて改善していける所が最終的に強くなるのかなと思います。
昔のように従業員に利益を還元せずに経営者が丸儲けするような仕組みを貫いてきている所はここ数年で軒並み閉店している現場も私自身で直視してきております。
就業条件を変えるというのは今からでも出来ることなので、今後のこともしっかりと視野に入れて検討なさって下さいませ。