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働いていく上で嫌でもついてくるのが税金と保険ですよね。
今回は保険について詳しく書いていきたいと思います。
- 手取りが欲しいので保険に加入する事に抵抗のある人。
- 手取りが少なくても良いから保険だけは加入して欲しい人。
人それぞれの価値観がございますので、どちらが良いとは言い切れません。
保険の中でも美容室で働いている上で加入できる保険が4種類あります。
- 雇用保険
- 労災保険
- 社会保険
- 整容国民健康保険
全て掛け金や内容が違って来ますので深くご説明させて頂きます。
雇用保険
こちらは働いている限り強制で加入しなければなりません。
負担額もかなり少ないです。
総支給額が18万円の方であれば従業員の負担は720円です。
オーナーさんが支払う金額が1260円ですね。
これをケチって加入してくれないサロンは本当に辞めた方が良いと思います。
雇用保険は仕事を辞めたり失業した際に次の就職先が見つかるまで失業給付金というのを支給して頂けるのです。
見つからなくてもすぐに就職をすれば再就職手当といって約1ヶ月分の給料の金額が頂けます。
加入していなければ全く何も貰えません。
美容師の正社員として働くのであれば雇用保険に加入する事は義務ですので、覚えておいて下さいね。
労災保険
1人でも雇うと加入必須になりますので、こちらも今勤めている所でご確認を。
- 業務中に怪我をした
- 通勤中に事故やトラブルに巻き込まれた
業務中に負傷して病院に行った場合は労災保険を使わなければいけないので、健康保険が適用されません。
美容師で労災保険が適応されている事例がかなり少なく、あんまり必要ないとは思うのですが万が一の時に必ず役にたちます。
そうなった時に加入していないと全額自己負担という形になります。
医療関係は桁違いの金額が掛かってきますので万事に備えておきましょう。
社会保険
こちらは引かれる金額はなかなかです。
収入によって変わって来ますがアシスタントで2~3万円くらいです。
収入が上がるほど金額も高額になってきます。
手取りを多く欲してる超健康体の人からしたら邪魔者でしかありませんね。
しかしながら、社会保険に関しては一生に関わるくらい重要なもので加入していると加入していないのでは老後の年金に大きく差が開きます。
将来結婚すると奥さんが扶養の範囲内でパートをすれば旦那さんの支払う社会保険保険料のみで加入できたりとかなりお得感があります。
社会保険の内訳は
- 雇用保険
- 労災保険
- 厚生年金保険
- 健康保険
- 介護保険
これらを合わせて社会保険と言います。
保険料に関してはご自身とサロンが負担額を折半します。
基本的には自らどこかへ支払うのではなく、給料から引かれるケースほとんどです。
もし社会保険に加入したい場合は以下の項目に当てはまっていれば加入できますのでオーナーと相談してみて下さい。
- 常時従業員が働いている法人事業所(株式会社・有限会社)
- 常時5人以上の従業員が働いている工場・商店・事務所等の事業をしている個人事業所
この項目に当てはまっている所は加入義務がありますので入っていないとおかしいです。
社会保険は最近の方が就職やサロンを変える時に求める必須条件になってきていますね。
整容国保
こちらは勤務先が大阪府下の個人経営の店舗の場合のみ加入可能な保険です。
事業主 | 13,500円 |
従業員 | 10,500円 |
家族(1人につき) | 6,500円 |
アシスタントの方で収入の低い方は国民健康保険の方が若干お得になります。
スタイリストになってくると整容国保の方が圧倒的にお得なので収入によって使い分けても良いでしょう。
加入できる人の条件
上記の加入条件を満たし、なおかつ住民票が下記の地区内にある人に限られます。
- 1. 大阪府
- 大阪府全市町村
- 2. 兵庫県
- 川西市、宝塚市、西宮市、尼崎市、明石市、伊丹市、神戸市、三田市、芦屋市、加古川市、多可町
- 3. 奈良県
- 奈良市、生駒市、天理市、大和高田市、大和郡山市、橿原市、桜井市、香芝市、葛城市、五條市、宇陀市、平群町、田原本町、斑鳩町、三郷町、川西町、北葛城郡
- 4. 京都府
- 京都市、宇治市、向日市、長岡京市、城陽市、八幡市、大山崎町、京田辺市、木津川市
- 5. 和歌山県
- 和歌山市、橋本市、有田市、海南市、湯浅町、紀の川市
- 6. 滋賀県
- 草津市、野洲市、大津市
- 7. 三重県
- 名張市
加入できない人
- 面貸し美容師
- 業務委託美容師
- 新規の法人事業所
- 75歳以上の人

これらはフリーランスと呼ばれる部類なので入られへんな

民間保険
こちらは国が管理している保険ではなく、民間企業の保険になります。
よく聞く所だと第一生命・日本生命・アフラックなど誰もが知っている保険会社に加入するという事です。
個人事業主でされている方は社会保険がない方がほとんどなので将来的に社会保険(国民健康保険、厚生年金)に加入されている方より掛け金が少ない分、給付される額も必然的に低くなってきます。
そこで助け舟の一つとして民間保険があります。
家庭を持たれている大黒柱の方などは既に入られていると思いますが、独身のうちから入っておいて損はないのでオススメします。
- 掛け金も数百円〜数万円と幅広い
- 貯蓄型保険や年金型の保険もある
- 日常の病や怪我をした時に収入を確保する保険
膨大な種類の保険がありますので、オススメのサイトを貼っておきますね。
専属のアドバイザーの方に自分にあった保険を提案してもらえるので安心して加入できます。

まとめ
いかがでしたか?
雇われているうちは社会保険が重要にはなってきますが、25年間支払うと貰える権利があるのですが、特に男性美容師は独立をされるので、その際に株式会社などで設立して自ら加入しないと今まで払っていた意味がなくなります。
しかしながら社会保険に加入してしまうと従業員の半分も負担しなくてはいけないので、なかなかの支出になります。
自分の将来をしっかりと成形して何が1番適しているか考えてみて下さいね。